医療保険が適応されるかどうか
先進医療制度とは
先進医療を受けた場合には対象の治療に対して医療保険の給付を受けられないというだけでなく、同時に行われた保険適応内の治療に対しても全額が自己負担になってしまうというのが現在の日本の保険制度の仕組みとなっています。
ただし例外として厚生労働大臣が認めた先進医療については、保険が適応される治療についてだけ給付対象にすることができるという特例が定められており、これが先進医療制度と呼ばれているもののようです。
入院時の費用にはお見舞いに来てくれた方へのお車代やお返しの費用の他、食事などをした場合の費用についても患者側が支払うことが多いようですから頭に入れておいた方がいいかもしれません。
また入院が長引いてしまうような場合には、1か月ごとに請求されることがほとんどですから支払いの目安にしておくといいでしょう。
高額療養費制度という救済措置
長期にわたるガン治療においては、高額の費用が必要になってしまうことが考えられます。
日本にはそのような時に患者さんの負担を軽くするための制度というものが用意されています。
ひと月に支払った自己負担額が高額となってしまった場合に払い戻しを受けることができるという高額療養費制度といわれるものです。
一旦は支払うことになりますが、きちんと領収証を保管しておいて後で申請すれば限度額との差額分は戻ってくるというのですから助かります。
また確定申告の医療費控除によっても税金の負担を軽くすることができますし、高額療養費の申請をしてから払い戻しが行われるまでの間は支給見込額の範囲内で無利子で借りることができる制度というものもあるといいますから、病院の相談窓口やガン患者の支援センターなどで相談してみてもいいかもしれません。